続・アイドルまっしぐら!!
「でもね、僕は光樹を1人にするなんてできないんだ。お節介だって言われても、光樹にうっとおしいって言われても、絶対に嫌いになんかなってあげない。辛いなら言って。僕にできることなら、何だってしてあげるから。」
……何か良介ってすごいな。
「良介には敵わない。」
「当たり前じゃん。」
そう言って良介は笑った。
その笑顔は、今まで見てきた良介のどの笑顔より、雑誌やテレビで見る笑顔より、輝いて見えた。
「ねぇ、これでも僕に嫌いになってほしい?」
「……嫌だ。」
自然と言葉が出ていた。
「うん。僕たちは一番の友達だからね。」
良介はそう言って俺の頭を撫でた。
また涙が溢れだした。だけど、今度は温かな涙だった。