続・アイドルまっしぐら!!
「そうだなぁ、一発僕を殴ったら、モヤモヤも消えるんじゃない?」
涙を拭って落ち着くと、良介は徐にそう言った。
「バカ。アイドルの顔を殴るなんて、出来るわけないだろ。」
「うーん、でも僕はそれくらいされてもいいかなって思うよ。」
「良介は何も悪くないじゃん。それに里奈を良介に紹介したのは、俺だし。」
「でもこのままじゃダメでしょ?」
「そりゃそうかもしれないけど……」
……アイドルの顔は商売道具だから殴れないし、そもそも殴りたいなんて思ってないし。
「じゃあ、言葉を使って僕を責めてみて。どんな言葉でもいいから。」
「言葉……?」
俺は、頭の中で色々考えてみた。