続・アイドルまっしぐら!!
「……里奈から聞いたんだね?僕の母親のこと。」
俺はその言葉に、ゆっくりと首を縦にふった。
「……僕ね、アイドルとして、『Cute Boys』の一員として生き続けるのが目標だった。」
良介は僕の目を真っ直ぐに見つめている。
「もちろん今も、『Cute Boys』の存在は僕にとって大切だけど、ちょっと違うんだ。」
「……違う?」
「うん。大切な人がいるから。大翔、卓哉、龍、圭悟、光樹。それに、里奈。もし僕のアイドルって立場が、大切な誰かを傷つけるなら、僕はアイドルを辞める。」
とても穏やかな表情で、良介はそう言った。
「でもそれじゃあ……」
「メンバーには話したよ。大丈夫。僕がもしアイドルを辞めても、『Cute Boys』は生き続けるから。」
「……生き続ける?」
僕がそう言うと、良介は首を縦にふった。