続・アイドルまっしぐら!!


「光樹が謝ることないよ。むしろ、僕たちのために奔走させて、こっちが申し訳ないくらいだし。」




俺はその言葉に、自然と笑みがこぼれていた。




「……でもさ、なるべくアイドルは辞めないですむような解決策を見つけてくれよ。俺も里奈も、アイドルとしての良介のファンでもあるから。それに、自分のせいで良介の未来を変えたって、里奈は考えるかもしれないし。」




「うん。分かってる。僕が言ったのは、それくらいの覚悟があるってこと。」




……俺は、里奈が好きだ。




でも、良介も好きだ。




俺の存在が、そんな大好きな里奈と良介にとって、




大切なものになってくれるなら、それ以上に幸せなことはないんじゃないかな。




たとえ、里奈への想いが実らないとしても。




俺は間違ってなかったんじゃないかな。




……何だかそんな気がした。

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