続・アイドルまっしぐら!!
「ごめんね。僕は里奈を傷つけてばっかり。」
「そんなこと……」
「あるよ。今もこうやって里奈に悲しい思いをさせてる。」
……一生懸命伝えよう。
「何かあったらどんなことでも、まず最初に僕に伝えて。」
「……でも、私がりょうくんの邪魔になってるんじゃないかって思っちゃって。」
「……里奈が僕の邪魔になるなんてあり得ないよ。里奈以上に大切なものはないから。」
……里奈は優しすぎる。
僕を傷つけていいのは、里奈だけなのに。
「……僕は里奈のためならアイドルをやめるよ。」
「えっ?」
「僕は里奈がいればそれでいいから。」
僕がそう言うと、里奈は涙を目にたくさん溜めながら、僕を見つめてきた。