続・アイドルまっしぐら!!
「……そんなのダメだよ。」
僕は予期せぬ言葉に目を丸くした。
「私もりょうくんが大切だよ。だから、私がりょうくんの重荷になるなんて嫌だ。それに私は、アイドルのりょうくんも好きだから。」
「……里奈。」
……そっか。里奈も僕と同じなんだ。
「だから、アイドルをやめたりしないで……。」
……僕は、間違ってないと思ってた。
里奈が大切で、メンバーにもやめるかもしれないことを分かってくれて、
僕が覚悟をもって、里奈を守らなきゃって。
でも、それは僕の一方的な思い。
里奈をまた悲しめる。
「……ごめんね。里奈。」
僕は里奈の目に指をやり、涙を拭った。