続・アイドルまっしぐら!!
「……こんなに深い時間に外歩くの、久しぶりなような気がする。」
「そうかもね。僕たちって、芸能人なのに、今まで案外健全な生活を送れてたんだ。」
龍と二人きり。結構、多い方だと思うけど……
「で?話って?」
「……うん。」
龍は僕の隣で、何とも言えない表情、強いて言えば、嬉しさが少し勝ってるような表情で話をしている。
「……僕ね、綾乃と一緒に暮らすことにしたんだ。」
「綾乃ちゃんと?」
「うん。良介を見てたら触発されたっていうか……アイドルだから、モデルだからって、気持ちを隠さなきゃいけないのって、やっぱり変だなって思って。」
「……龍。」
……龍も色々悩んだんだろうなぁ。