続・アイドルまっしぐら!!
「……でね、この『Master』との一件が上手くいったら、堂々と交際宣言をしようと思ってるんだ。」
「いいの?事務所とか……向こうの社長とか……」
「うん。いいんだ。もう好きな気持ちを隠すのは嫌だから。それに、良介みたいに既成事実ってやつを作っちゃうんだ。」
「……そっか。」
……龍は、本当に綾乃ちゃんのことを大切に思ってるんだ。
僕が里奈のことを大切に思っているように。
「でも、どうして僕に?」
「いずれ、みんなにも言うつもりでいるけど、良介のおかげで決断できたから、最初に伝えておきたかったんだ。」
「そんな、僕は何も……」
龍は僕がそう言うと、首を横にふった。