続・アイドルまっしぐら!!
「良介は、どこかで誰かに勇気とか幸せをあげてるんだ。生まれ持ってアイドルになる運命だったのかもね。」
龍はニコニコしながら、そう言った。
「龍もアイドルでしょ?絶対に龍のおかげで幸せな気持ちになってる人がいるよ。僕もその一人。」
「そういうことを自然に言えるのが、良介のいいところなんだよ。」
「……そうかな?」
体はどこかしら疲れていたけれど、心はとても温かかった。
「じゃあね。明日も頑張ろう。」
「うん。」
暗闇に消えていく龍の姿を、僕はそんな幸せな気持ちのまましばらく見守っていた。