続・アイドルまっしぐら!!
別に『Master』と『Cute Boys』が勝負をすることには文句はない。
『Master』が負けるとも思っていない。
……だけど、本当にこれでいいんだろうか。
里奈ちゃんに、山中くんと別れてほしいとまで言ってしまったけれど、それは本心じゃない。
本当に好きな人と幸せになる権利は誰にでもある。
アイドルだろうが、モデルだろうが、一般人だろうが、そんなことは関係ない。
「どうした?」
昂が僕の顔を覗き込んでくる。
「……社長は何を考えてると思う?」
「何って?」
「僕を苦しめたいのかな?」