続・アイドルまっしぐら!!

僕はその笑顔に心を奪われた。





初めての感覚だった。





19歳にして初めての恋だった。






それから僕が佳代に告白するまで、時間はかからなかった。






「……好きです。」





「……私も奏ちゃんのことが好きだけど、ダメだよ。年が離れすぎてるし、それに……」






「関係ないよ。僕は佳代と一緒にいたい。」






「……奏ちゃん。」






僕はあの時、ただ真っ直ぐに佳代を見つめていたはずだった。






『Master』デビュー前の夏の出来事だった。



< 208 / 320 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop