続・アイドルまっしぐら!!
「……生放送ってさ、緊張するよね。」
「そう?僕はワクワクするけどなぁ。」
「圭悟は怖いもの知らずだからね。」
いよいよミュージックボックスの本番当日。
僕たちはジャケット写真と同じスーツに身を包んで、楽屋で出番を待っていた。
みんなはそれぞれの時間を過ごし、緊張をほぐしているように見える。
「……これから何度も踏んでかなきゃならない、アイドルとしての義務みたいなもんだ。大丈夫。あんなに時間をかけたんだから。きっと成功する。」
卓哉はこの期間の間に、成長したように思う。
圭悟とぶつかっていた時の卓哉が嘘のようだった。
「『Cute Boys』のみなさん。準備のほうよろしくお願いします。」
その時、僕たちに声がかかった。