続・アイドルまっしぐら!!
僕は、俊が僕以外の子といるところを見るたび、傷ついていった。



クラスも替わり、物理的にも心理的にも俊との距離が開いていくのが怖くなった僕は、俊にそのことを相談することにした。




「……ふーん。」




僕は、きっと俊が慰めてくれるだろうと期待していたんだと思う。



何だかんだ言っても、僕を気にかけてくれてるんじゃないかって。




「あのさ、俺は別に圭悟がいなくなっても構わないよ。」


俊は強めの口調で言う。


「……えっ?」



頭を金づちで殴られたようなショックだった。




「この世に生きてる人との出逢いなんて一期一会だろ?出逢いがあれば別れがある。それに、圭悟がいなくなっても、変わらず明日は来る。」




……今でも思い出すと涙が出そうになる。




「俺は、そんな重たい友情ならいらない。そんな付き合いならいらない。」



圭悟はそう言うと、立ち上がった。




「俺はそんなにいい人間じゃない。だから、良心が痛むとかあんまり分からない。だけど、何かに縛られるのは大嫌いだから。」




最後にそう言い残して俊は僕の前から去っていった。
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