続・アイドルまっしぐら!!


「……社長。」





僕が口を開こうとした時、栗原さんが口を開いた。






「良介くんを追い込むつもりなら、僕はこの事務所を辞めます。」






「な……何を言うんだ。」






「今回の話は、『Master』も『Cute Boys』もよく頑張った。持てる力の全てを注ぎこんだ。それでいいじゃないですか。なのに社長は私欲のために、佳代を傷つけ、良介くんを傷つけ、自分は仮面をかぶっていい顔をしている。もう我慢できません。」






栗原さんがそう言うと、佳代さんは立ち上がり、栗原さんの隣に立った。






そして、『Master』のメンバーも立ち上がった。






「お父さん。私、やっぱり奏ちゃんのことが好きなの。二人のことを認めてくれないのなら、私は家を出ます。ずっと奏ちゃんのことを支えていきたいの。」






「佳代まで……そんなことできるはずがないだろ?」






「それはもう僕が考えてあります。」






西村くんが口を開いた。


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