続・アイドルまっしぐら!!
「……ごめんね。驚いたよね?」
橘さんと社長さんが帰ったあと、入れ替わるようにしてりょうくんが私の家にやって来てくれた。
「うん……少しだけ驚いたけど、でも嬉しさのほうが大きかったよ。」
「……そう言ってもらえると助かります。」
りょうくんはそう言って、私の目の前に座ってニコッと微笑んだ。
「……改めて言うね。里奈。」
「……うん。」
「里奈。僕と結婚してください。」
「……はい。」
……迷わない。迷うわけがない。
りょうくんは私の返事を聞いて、私を抱き締めた。
「……こんなに嬉しいんだね。世界で一番大切な人が自分のプロポーズを受けてくれること。」
「……私も嬉しいよ。」
私がそう言うと、
りょうくんは私を離し、じっと見つめた。
ゆっくりりょうくんの顔が近づいてくる。
……私は自然に目を閉じた。
「里奈!社長さんは帰ったの?」