続・アイドルまっしぐら!!
「良介くん!どんどん食べてね!」




「はい!ありがとうございます!」




里奈のお母さんはとても元気だと思う。




今夜も特大のハンバーグを用意してくれて、




楽しそうに食卓を囲んでいる。




――ピンポーン。




その時、不意に玄関のチャイムが鳴った。




「……誰かしら?」




里奈のお母さんは不思議そうな顔をして、玄関のほうへ歩いていった。




「……ごめんね、りょうくん。」




二人っきりになると、里奈が小さな声でそう言った。



……一体、何を謝ってるんだろ?




「何のこと?」




「お母さん。りょうくんが来てるから、テンションが無駄に高くて……引いたよね?」



……なぁんだ。そんなこと気にしてたのかぁ。



「そんなことないよ。僕、すっごく楽しい!」




僕がそう言うと、里奈は笑顔になった。
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