続・アイドルまっしぐら!!
「うん!里奈は笑った顔が一番だよ。」
僕はそう言って、里奈の頭を撫でた。
「……今日は遅くなるんじゃなかったの?」
「……仕事が思ったより早く片付いたからね。ん?誰か来てるのか?」
僕たちが食卓でそんなことをしていると、玄関のほうからそんなやりとりが聞こえてきた。
「もしかして……お父さん?」
……えっ?
里奈のお父さん?
「ただいま、里奈。……ん?」
リビングに入ってきたのは……スーツを着た男の人。
間違いなく里奈のお父さんだ。
「お、お邪魔してます!山中良介といいます!里奈さんとお付き合いをさせて頂いてます!」
僕は慌てて立ち上がり、大きな声でそう言った。
「うん。挨拶ができるのはやっぱり良いことだな。ちょっと待っててくれ。着替えてくるから。」
里奈のお父さんは微笑んでそう言い、別の部屋に入っていった。