続・アイドルまっしぐら!!
……やっばり僕には意地悪な役は無理みたい。
一気に里奈のペースに引きずりこまれちゃった。
「……やっぱりいい。」
「えぇ〜。いいって言ってるのに。」
完全に立場逆転。
今度は里奈が僕をからかってる。
「……とりあえず、一緒に寝ることから初めてみよ?」
……でも、僕が言う言葉に里奈も反応する。
「……うん。」
……大好きな人と一緒に暮らす、誰かが傍にいる温かさって、すごく幸せなんだ。
「……ありがとう。里奈。」
「えっ?何が?」
「……何でもない。言いたくなっただけ。」
僕は、そう言って舌を出して笑った。