続・アイドルまっしぐら!!
「ん……。」



翌朝、僕が目を覚ますと隣に里奈はいなかった。




「……あれ、里奈?」




僕は、眠気眼を擦りながら、リビングに向かった。




……何かとってもいい匂いがする。




「あっ、おはよ。」




里奈は、キッチンで料理を作っていた。




「……これ、里奈が作ったの?」




テーブルには、ハムエッグとサラダが2人分並んでいる。



「うん。後はトーストを焼いて、コーンスープを温めたら出来上がり。簡単なものしか出来なくてごめんね。」




「いや……いつも僕、朝はコーンフレークとかで済ませちゃうことが多いし。何か感動……。」




僕より随分早起きしてくれたんだろうなぁ……。




「食べよっか!」




「……うん。」




僕は、流れ出そうになる涙を堪えながら、里奈にそう言って笑った。
< 74 / 320 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop