続・アイドルまっしぐら!!
「ん?里奈が心配だから、学校までちゃんと送ってく。」




「私が心配?」




僕は深くうなずいた。




「……少し、過保護かな?」






「……ううん。嬉しい。」




何か、随分会話が甘くなってるなぁ……。





それから僕たちは、手をしっかりと握って歩いた。






やがて里奈の学校が見えてくる。





「……やっぱりみんなりょうくんのこと見てるね。」



「……そうかな。」




確かに、僕たちの周りを女の子たちが中心となって囲み始めている。




「……ねぇ、山中良介だよね?」



「やっぱり中山さんと付き合ってたんだ……」




そんなひそひそ話が聞こえてくる。




僕は、ゆっくりを里奈を背後から抱きしめた。
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