神様、恋をください。

ガラガラ____

「お兄ちゃん!!...??杏ちゃん?」

「よぉ華恋!」

華恋は眼を丸くした

「背中にいるの誰??」

「ドジ杏樹!」

私は彼の頭を軽く叩いた

「痛ぇぇよ(笑」

『バカ慶仁!』

「つか何で2人が一緒にいるの?」

「いいぢゃん。なぁ?」

『う、うん!!!』


私は幼馴染の陽広意外の男と

初めて会話した気がした。

それより何よりも、

初めての気持ちを教えてくれた。


     “好き”


今、思えば私の一目惚れだと思う。

この先の困難も知らずに私は彼と

再会した。


「じゃあな!!また来るなドジ杏樹!」

彼は2時間ぐらいで帰った。

この息苦しい病院に健康な少年がいる時間としては妥当だと思う。

そのぐらいこの病院には新しい風が吹かない。


4/10(火)
今日、私は華恋の兄
“バカ慶仁”
と再会した。
彼との話は楽しかった。
今度来た時はこらしめてやろうと思った。

あと、お姉ちゃんが看護婦。
ビックリ。
お姉ちゃんには大感謝
ありがとうお姉ちゃん。


「杏樹、華恋のお兄ちゃんってイケメンだよねぇ!」

菖が言った

『ぅちはそうは思いません!!』

大声で叫んでベットにもぐった

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