神様、恋をください。
慶仁は寂しそうな顔をしない
私とまた会えなくなるのに...。
「なぁ、梅雨が終わるまで待ってろ」
慶仁は真剣な顔をして私を見つめてる
まだ慶仁に聞きたい事は
たくさんある。
なんで家に帰ってないの?
とか、
なんで私に手紙くれないの?
とか。
一番聞きたいのは...
本当に私のこと心から想ってる?
ってこと。
kissしただけで私たちの関係は別に変わらない。
こんなに苦しくなるなら、
いっそのこと、
いっそのこと、慶仁を忘れようとも思った。
でも私には、そんなことできない。
本当に心の底から
慶仁のことが好き_____。
『ありがと。じゃあね。』
「いつか、またな。」
梅雨の雨のじめじめした空気が
私たちを引き裂いた。
“いつか、またな”
うん。またね。
心の中で呟いた。
慶仁は、笑顔一つも見せてくれなかった。
昨日の慶仁とはまるで別人のようだった。