神様、恋をください。
正直言って、華恋のテンションについてくのは

疲れるけど、華恋は大事な親友。

「杏。久しぶり。」

目の前が誰かの手に覆われた

『陽広!!!!』

彼は私の幼馴染

自慢じゃないけど超イケメン★☆

「杏...お前ホントに病気か???超元気ぢゃんww」

この言葉、皆によく言われる

私だってこんなに入院してるのに病気だって理解できてない。

だって、苦しくなったことなぃもん。




でもね、

いつも寂しいんだ。

同級生の子が普通にやってることを

私にはできない。

同級生の子が楽しんでいることが

私にはできないということが。。。





『ねぇ、陽広。私なんで入院してるのかな?』

彼が分かるわけないのに

馬鹿だから聞いてしまう。

「...。俺、何にも言えねぇけど、
 きっとそれが運命ってもんなんじゃん。」

   


      “運命”

この言葉。

胸に響いた。

『運命かぁ。』




この時気づいた

私は怖くて、自分の運命を

認めていないこと。

向き合っていないことに。




「杏ちゃーーん!!ちょっと来てぇぇ」

華恋がニヤニヤしてた

『華恋何??超怪しいょ。』

私の目の前には

サッカー少年が立っていた



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