神様、恋をください。
「あっ、紹介するねぇぇ。この男、華恋のあにきでぇぇす★」
えっ???!!!お兄ちゃん??!!
「華恋、ふざけんなよ!俺を紹介させる為に連れてきたのかよ」
華恋のお兄ちゃんはいかにも
ヤダ
って顔をしていた。
華恋は走ってどっかへ行ってしまった
2人になった私たち
『いいよ練習行って。別にうちも用ないから。』
「なんか、ごめんな。俺、兄貴。大原慶仁。いつも華恋が世話になって」
『ホントだよ。華恋わぁ。でも私の親友だし、ぃぃの!じゃあね。』
「おう!!」
あなたと初めて出会った日のコト
覚えてる??
こんなぎこちない会話。
ぎこちない2人。
なんでだろう?
あの時、直感で
もう一度あなたに会いたいって
思ったの。
私に春が訪れた。
~ピピーーっ~
試合終了。
私は試合より、
華恋のお兄ちゃん
“慶仁”
が気になって仕方がなかった
「杏ちゃん。さっきわごめんね。」
いいんだよ。
素敵な春の匂いがした。