神様、恋をください。
ガチャ
玄関のドアが開く音がした。
『お、母さん??』
私はお母さんが帰ってきたと思った。
一安心した
お腹の血はどんどん出てくる
痛いけど力を降り絞ってリビングへ向かった。そこにいたのは_____
「杏??...!!!!!どうしたんだよその血は!!!」
父だった。
もう、私の中では憎いとかどうでもよくなってた。
この時はそんなことも考えずにただ、“死にたくない”って思ったんだ。
『た、助け...て...』
言葉にならない声。
痛いのより、私は恐怖に満ち溢れてた。
「待ってろ!!父さんが病院まで送るからな!!」
父はすぐに車を出してきてくれて、
痛みに苦しむ私に力強い言葉を言いながら運転した。
“しっかりしろよ”“もう少しだからな”“お前が死んだら父さん__”
思考が停止していく中、ふと思った。
きっと、父さんは、アイツと離婚して正解だった。
私のために離婚したんだ、と___。
今まで父を恨んでた自分が馬鹿に思えた。
「杏!聞こえる??」
眼を覚ますとお姉ちゃんの声。
『お、姉ちゃん...?』
上には前見ていた景色と同じ色の天井。
「杏、心配したよ。」
私が意識を取り戻したのを見て安心して笑顔のお姉ちゃん。
時計を見た。
PM5:00_____
『お姉ちゃん、私、いつまで...』
「あと3日は必要かな。」