神様、恋をください。


『え!!!もうそんな時間??』

「だよ。夏は早いんだって!!」

『どこでそんな事知ったの?』

「受験勉強。」

『そっかぁ。難しいんだね。』

「まぁな。あ!!!」



私たちの目に映ったのは朝日。

海に反射してとっても綺麗だった。



『わぁ。綺麗____』

「だな。」

『慶仁ってこんな趣味あるの??』

「ない。けど大切な人と一回は来てみたいなって思ったから。」

『じゃ、うちが大切な人?』

「当たり前。」

『よかった。』

「何が?」

『慶仁が彼氏で。幸せもんだね。病気なんてどうでもよくなっちゃった。』

「それはよかったな。俺はお前を病人って思ってねぇけど。」


嬉しいよ、慶仁

私は慶仁と一緒にいれて。


『この後どうする?』

「そうだな。後で菖カップル来るんだろ?」

『うん。』

「2人の時間もあと少しかぁ。」

『ゲーセン行かない??』

「は??」

『プリクラ行こうよ。』

「いいけどさ、ここ東京じゃないし、場所分かんの?」

『駅の前にあったじゃん!!!観察力ないなぁ。』

「すみませんねぇ。行こうぜ。」


こんな朝早くだけど、ゲーセンはやっている。

24時間営業って書いてあった。



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