神様、恋をください。
「ハイ、チーズ!」
私たちは楽しんだ。
プリクラでは、キスプリも撮ったし、
変顔も撮った。
文字には、“うち等最高のカップル”って書いてある。
これは、私が書いた。
慶仁は“サッカー馬鹿とその彼女”とか書いてある。
『うちは何馬鹿なんだろう?』
「うーん...単純な馬鹿じゃね??」
『ひっどーい!!!』
そんな会話もあった。
確かに考えてみると私って天然かも!?
よく失敗するし...
プリクラを取った後は、ユーフォーキャッチャーをした。
私が、
『あの時計可愛い!!』
って言ったのが始まりだった。
慶仁はお金どれだけ持ってるか知らないけど、
それを取れるまでずっとやり続けた。
『もういいって!!帰るお金なくなるよ!!』
「ヤダ!とれるまでやる。金ならまだあるし。あ、コレ両替してきて!」
って言われて、財布ごと渡された。
私は気になって財布の中を見てみた。
『嘘!?』
中に入っていたのは、1万円札が5枚と1000円札が3枚。
小銭の方も見てみると、たくさん入ってる。
慶仁ってお金持ち!?
とか一瞬疑ってみた。
両替し終わって、慶仁のところへ___
アレ!?
慶仁がいない。
どこ?