神様、恋をください。
私は泣いた
こんな事で泣く自分もどうかと思ったけど、ひたすら泣いた。
慶仁は追いかけてこなかった。
気づいてないのかも。
だとしたら、慶仁は私よりも元カノが大事なんだ。
『慶仁のバカ...』
まだ、菖たちが来るまでにはたっぷり時間がある。
1人で浜辺にいるのは、何だか寂しかった
まだam3:00
菖たちが来る時間はまだこない。
私は慶仁が来るのをひたすら待った。
「杏!!!!!」
後ろから慶仁の声がした。
待ってもう2時間経つ
私は慶仁の声が聞こえたけど、無視して歩いた。
「待ってって!!」
慶仁は私に追いつこうと必死に走っている。
なんでこんなに待たせるの?
私よりもさっきの女といるほうが
ずっとずっと楽しかったんでしょ?
だから私がいないことに気づかなかったんでしょ?
そう思った。
そう思うと、また不思議と涙が出てきた
「杏!!!」
私はどんどん足を速めた