神様、恋をください。


『何...こんなに待たせて!!』

「話し聞けよ!!」

『やだ!!!』

私は理由もなく、一方的に断っていた。

慶仁から本当の事をききたいけど、怖かった。



私は立ち止まった。

自然と足が出なかった

「杏...」

私は慶仁に背後から抱きしめられた

『...待ってたのに...』

私はもっと泣いた

「ちゃんと話すから冷静に聞けよ。」

私は慶仁の話を聞くことにした



やっぱり、予想通りあの女の人は元カノだった。



杉野美帆__すぎのみほ

慶仁よりも3歳年上

慶仁が中学1年の時に付き合い始めた。

学校では美男美女で注目の的だったし、何もかも上手くいっていた。

3年後_____

慶仁、中学3年。慶仁の元カノは高校2年。

元カノは浮気をしていて、なおかつその男の子供を妊娠したという

あくまでも噂を耳にした。

慶仁は元カノの話など聞かずに別れて欲しいと言い2人は別れた。


「わかったか?」

『...その噂、本当だったの?』

慶仁は首を縦には振らなかった。

『嘘だったの??』

「うん。俺の勘違い。女を信じてやれねぇ俺って最低だな。」

慶仁は暗い顔をして言った。

『...私のことは信じてる?』

「もちろん。」

その言葉で私は安心した。
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