こんな青春も悪くない!

今、僕たちは、自分たちの部屋にいる。

えっと、状況は、僕が土下座をしている。

「お願いします。
どうか、どうか、あの三人組に勝つために、協力してください。」

シーンと部屋が静まりかえる。

先に口をひらいたのは雁太だった。

「まあな、親友の頼みやし、やってあげよっかな。」

「そうだな、やってあげよっかな。」

雅光も、雁太に続いて協力してくれそうだ。

「ありが。」

「なんて、言うと思ったか、尚平。
世の中そんな甘く無いんじゃぁぁ。」

「えっ、今賛成してくれたじゃん。」

「そんなん知らねぇな。」

「雅光まで!?」

どうやら二人は非協力なようだ。

「なんでなのさ。
なんか悪いことした?」

「告白して、成功した。」

それは、逆恨みだろう。

「生まれてきた。」

それは、もうタチの悪いイジメを越えて、人権損害だろう。

「俺らと出会った。」

知らないよ。

好きでであってないよ。

つーか、雅光はまだしも、親友と言っていた、雁太までがこの調子とは。

僕は、ずっと、雁太のことを、親友だと思って…

いや、何回か疑ったかな。

まあ、それはおいといて、あまりにも酷いじゃないか。

僕は、恥をしのんで、土下座までしてるのに。

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