こんな青春も悪くない!
次の日からは、一日中、勉強をした。
勉強が嫌いな僕だけど、今回は頑張った。
なぜなら、こいつらとならば、中学校一位も夢じゃない、と思ったからだ。
雁太は、保健体育がずば抜けてるし、雅光においては、もう比べ物にならないくらい頭がよかった。
本人によると、兵庫県のN中学校に受かっていたらしい。
そんな日常が、流れるように過ぎていき、とうとう、順位を決定するテストを明日に迎えた。
選択教科は、僕は、英語と国語。
雁太は、保健体育と家庭科。
雁太は、何故か裁縫がとても旨く、知識も豊富だった。
特に、メイド服やエプロンの作り方が…。
何故詳しいのかを聞いてからは、僕と雁太の関係は、親友から友達にランクダウンした。
雅光は、理科と社会で行くらしい。
テストが、終わった。
結果は、明日の朝にわかるらしい。
この時、雅光の考えに気がついていれば…。
次の日の朝、
海桐尚平
英語 60 国語 40
神岡雁太
保健体育 100 家庭科 20
小中雅光
理科 0 社会 0
合計 220点
順位、47位/50ペア
僕らは、この一ヶ月、8万円で過ごすことになった。
雅光に対する怒りがわいてきた。
しかし、それ以上に、何故こんなことをしたのかが知りたかった。