Reviving Hell
そうこうしてる内に三号塔に到着した。
中にはいれば溢れんばかりの人!人!人!
バスに乗った時は、この街、いやこの国の殆どの人が死んだと思っていたが、かなり数の人達が助かっているみたいで正直ホっとした。
「山瀬ミカはいるかーー!?」
ホっとした直後、ヨコから平太郎さんの大きな声が響いた!
その声は避難所の中に響き渡り、中にいる大量の避難者達の目は全員こちらに向けられる…。
冷たい視線と言う訳ではないが、あまり気持ちいいものではない…。
俺は今時の子供なのだろう…少し…いやかなり恥ずかしい…。
でもこれもミカの為…。
恥ずかしい気持ちに我慢して視線にたえたが、平太郎さんの問いに返って来る答えはない。