もう一度『愛してる』と言って



「なんかあった?」

「え?」

「さっきと様子違うから」




遥はあたしの少しの変化にも気づいていた。

だてに親友やってないね。




「実はさ―――」




遥に魁のこと全部話した。

さすがに“秘密”は言ってないけど…。


でも、遥には言っておきたかった。
知っててほしかったんだ。




「そっか。そんなことが…」

「もう分かんないよ…」




あたしは膝を抱えて呟く。

全部話したらまた泣きそうになった。




「須田くんは何がしたいんだろうね」

「うん…」










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