もう一度『愛してる』と言って

魁だって、あんな別れ方してあたしのこと嫌いになったでしょ？


最初はあんなに怒ってたもん。

なのに、なんであんなこと言うのかな？
優しくするのかな？


あたしが嫌いなら期待させるような行動とらないでよ。


勘違いしちゃうじゃん…。




「兎に角、もう少し様子見てみようよ？」

「様子？」

「うん。須田くんがどう動くかね」

「うん…」




よく分からないけど、ここは恋多き遥にまかせることにした。




「じゃあドッジボールに戻ろう！」




遥が手を差し伸べて引っ張っていく。


あたし、遥がいてよかった。
いなかったら今頃うじうじ考えてたよ。



遥、ありがとうね。


あとでちゃんとお礼を言っとこう。