もう一度『愛してる』と言って



「じゃあ、なんで一緒に帰ってんの?それくらい仲がいいってことじゃん」

「さっきたまたま会ったの。仲がいいのは同じ学級委員だから」

「え!純、学級委員なんてやってんのかよ?」

「推薦された」




純と魁は二年ぶりにあったせいかすっかり2人で話しこんでる。


あたしを一人にしないでほしい。
この一年生、さっきからあたしに痛いほど視線を送ってくるんだけど…。




「あのぉ…」




その時、一年生が話しかけてきた。




「先輩と純くんってどういう関係なんですかぁ?」

「兄弟だけど…」

「あ、お姉さんなんだぁ!」




あたしと純の関係を誤解してたのか兄弟と分かった瞬間、顔が和らいだ。




「あたし純くんと同じクラスの辻中花恋っていいます!よろしくお願いします」


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