もう一度『愛してる』と言って



『あ。ちー見て』

『え?』




魁に言われて顔を上げるとそこには真っ赤な夕日があった。




『わぁ…!綺麗だね』

『ここの河川敷いつも綺麗なんだよ』




しばらく2人で立ち止まって見てた。




『ちー、まだ時間ある?』

『ん?あるけど…』

『じゃあ、ここで少し話していこうよ』




魁に手を引っ張られて川の傍まで来て腰を下した。


たまにこうやって帰ってる途中にここで話すことはあった。

あたしにとってその時間もすごく大切な時間。


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