もう一度『愛してる』と言って
エピソード3
独占欲
12月上旬。
本格的に冬がやってきた。
魁が転校してきて一ヶ月が過ぎていた。
「うぅーさむっ!」
「千波は寒いの苦手だな」
「だって寒いの耐えられないよ」
「じゃあ、暑い方がいいの?」
「……暑いのもやだ。」
「ふはっ」
朝から三弘とまったり歩きながら登校。
いつもなら純もいるけど、今日から朝練で朝早くから学校に行っている。
そうそう。
魁もバスケ部に入部した。
やっぱりバスケしてないと気が持たないんだって。
自分でバスケ中毒だからとか言ってた。
まあ、それくらいバスケが好きってことだよね。