もう一度『愛してる』と言って
「じゃあ、明日な」
「うん!バイバイ」
三弘と別れて家に入る。
三弘とあたしの家はお向かいさん。
あたしが家に入ると同時に三弘の家のドアが開く音がした。
「ただいまー」
靴をぬいで部屋に行く。
みんなはまだ帰って来てないみたい。
「ふぅ~…」
今日はいろいろありすぎたな…。
まさか、魁と友達になるなんて…。
そんなこと考えもしなかった。
魁、ごめんね。
友達になろうって言ってくれてありがとうーー。
この時のあたしは"友達"の辛さが分かっていなかったんだ。