もう一度『愛してる』と言って


あははっ。
あたし、こんなに臆病だったけ?

こんなのただの言い訳だよね。
逃げてるだけ。


でもね、怖いんだ。
またあの日に戻ってしまうのが…。
すごく、すごく怖いんだーーー。




「千波、あたしは今までのあんた達を知らないから勝手なコト言えないけど相談にはいくらでものるからね。一人で抱え込まないで相談して」




遥はいつになく真剣な瞳で言った。




「あたし、千波には幸せになってもらいたいの」

「うん。約束するよ。ありがとう」




こんなにあたしのことを思ってくれてる。

それだけでも頑張れる気がした。






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