もう一度『愛してる』と言って
遥がニヤニヤしながら聞いて来た。
「じゃあ、なんで遅いのよ?」
「少し話してただけ」
「なぁーんだ。つまんないの!」
遥はアッサリ引き下がってまたお弁当を食べ始めた。
あたしもお弁当を食べるためハシを持つ。
目の前には魁がいて楽しそうに三弘と話してた。
こんな光景に戻るのがあたしの夢だった。
それが今叶ってるのにあたしは何故かモヤモヤしてる。
多分、あたし魁のことを他の子に知って欲しくないんだ。
あたしだけの魁でいて欲しいんだーーー。