もう一度『愛してる』と言って


遥がニヤニヤしながら聞いて来た。




「じゃあ、なんで遅いのよ?」

「少し話してただけ」

「なぁーんだ。つまんないの!」




遥はアッサリ引き下がってまたお弁当を食べ始めた。


あたしもお弁当を食べるためハシを持つ。



目の前には魁がいて楽しそうに三弘と話してた。


こんな光景に戻るのがあたしの夢だった。



それが今叶ってるのにあたしは何故かモヤモヤしてる。

多分、あたし魁のことを他の子に知って欲しくないんだ。



あたしだけの魁でいて欲しいんだーーー。







< 92 / 157 >

この作品をシェア

pagetop