内緒の執事さまっ~秘密の恋を始めましょう~
「ウソ…。でしょう?」


あたしは怜衣くんを、見つめる。


「だって。今までずっと、避けてたじゃない…。」


信じられないよ…。


「避けて居たのは……。お嬢様…。お嬢様に一度でも心を許せば、私は我慢出来なくなってしまいそうで。…怖かったのです。」


怜衣くん。


髪をかきあげて、困った様に。


ため息を、落とす。


「お嬢様は、可愛らしいので。言ってしまいました……。」
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