きみの声がきこえない
―…

「陽介ー!」

「おっせーよ!」

「しょうがないじゃん!電車一本逃したら、次が三十分後だったんだもん…」

「言いわけ無用!今日の飯はお前の奢り!」

「えーっ」

「寿司がいい」

「無理っ!」

「しょうがねぇな、見逃してやるよ」

「あんた、ほんとにあたしのこと好きなの?」

「いやー、実はそんなでもない」

「ひどいっ!」
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