あたしが見た世界
「しかも、“狙った獲物は逃さない”らしいんやぁ……。うわぁ〜恐ろしいなぁ〜」


慧は自分の両腕を擦った。







……そんな風なのか。

あたしは。










もし、

あたしがその“揚羽”だと知ったらどうなるだろうか……?












「………ナツ…?」


「ッわ!!」


隼人が急にあたしの顔を覗きこんできた。





「どした?大丈夫?」

心配そうに聞いてくる。


あたしがその話を聞いて怖がっているように見えたのだろうか。

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