あたしが見た世界
「何で?」
『....ブツッ、ツ――ッ、ツ―ッ』
...切ったな......。
「ナツ.....?顔が怖いよ.....?」
隼人が顔を引き攣らせながら言う。
「隼人、あたしら、もうすぐ帰るかもしれん...」
「え、何で?」
「いや、あたしもよくわからん」
「何ゆーてん!ナツ?!体育祭の種目決めてないやん!!!」
慧があたしの肩をつかんでグラグラ揺らす。
「て、適当に決めていい-------バンッ-----」
勢いよく開けられた教室のドアのせいで、あたしの言葉はその音によってかき消された。
大きな音がしたせいか自然とクラスの目はドアを開けたヤツの方にいく。
「........あ、」