あたしが見た世界
ーーーーーコツ、コツ、コツ
歩くたびにあたしの足音が響く。
「……何だ?てめー?」
周りのヤツはじっと黙っている。
………さっき、ドアをぶっこわして入ったから、あたしは注目の的だ。
(↑よくぶっこわすなー by 作者)
「………依頼で潰しに来た」
あたしは黒揚羽を鞘から抜きながら言った。
「………てめー、CHAINか…」
「…………………………」
ーーーーーダッ
あたしの無言が族の頭の質問に対して肯定だと判断した下っぱが一斉にきた。
あたしは下っぱの攻撃をかわす。
そして、太股をねらう。
ーーーーーザクぅッッ
「……!ぅあぁァアあ!!」
悲鳴に近い絶叫をあげて倒れていく。
太股に刺したのは、太い血管があるからだ。
首にもあるが、そこを殺ったら即死だ。
そんなことは
つまらない。
ちゃんと、いたぶらないと。
この族に殺られた人が可哀想だ。
と、ピエロに教わった。