あたしが見た世界
ーーーードスッッ
「……う゛」
あたしは最後の下っぱに黒揚羽を入れた。
「……あとは、あんたらだけだ」
頬っぺたに付いた返り血を拭いながら言った。
族の頭を入れて7人。
シュン兄は本当に高見の見物だ。
「………………………………………」
………かかってこない。
「……つまらない…」
あたしは一気に族の幹部と頭の距離をつめる。
「……全国№3ではないのか?」
メールに書いてあった。
ーーーーガシッ
一人があたしの黒揚羽を掴んだ。
まるで、「俺らを殺すな」と言っているような目もして。
「………それはできない」
あたしは、黒揚羽を掴んだ人の腹に蹴りを入れた。
ーーーばきィッ
何かが折れるような音がした。
あたしはお構い無く残った6人ののところへ足を運ぶ。
ーーーーーダッ
あ、
逃げた。