あたしが見た世界
「あ、ナツ。こっちおいで?いいモンあげるけん。こ、……あ、いや、リュウキは隼人の方じゃけ」
朱雀がふと思い出したように言った。
「何?」
あたしは朱雀のところへ。
しゅn……もとい、リュウ兄は隼人のところへ行った。
「いーけん、目ぇとじて?」
あたしは素直に閉じる。
そしたらすぐに、あたしの耳元で朱雀が何か言った。
だけど
その声は小さくてちゃんと聞き取れなかった。
ーーーーーチャリ
そんな音と首周りにひんやりとした感覚。
「ジャーン!鏡見てみ?
『青龍』に入った印のネックレスやー!!」
慧がテンション上げて言った。
ふと隣にいるリュウ兄を見ると、同じようにネックレスがあった。