無くしたくない物。
コツ、コツ、コツ・・・・・
コツ、コツ、コツ・・・・

校長先生と、私の足音が響く。

教室が見えてくる。
と同時に、私も緊張し始める。

「君が、転校生の安藤澪ちゃん???
僕は、このクラスの担任の霧島瑠緒です。」

いきなり、しゃべりかけられた。

ここのクラスの担任は、優しそう。
笑った顔が面白い(笑)。

ガラガラガラッ

先生が入ると同時に、私も入る。
皆の視線が、私に向けられる。

「今日は、転校生がいます。
自己紹介して?」

教室が静かになり、私は喋り始める。

「安藤澪です。
お父さんの転勤で引っ越して来ました。
これからよろしくお願いします。」

短い自己紹介を終えて、私は先生に言われた席に。
横は、運がよく可愛い女の子だった。

「澪ちゃん、私は坂野綺羅です。
変わった名前でしょ??
よろしくねっ♪」
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