ご主人様に首ったけ!
いやっ、確かに緊張はびっくりで吹っ飛んだけど……。


いたずらっぽく笑う霧様は本当に綺麗で……。
いろんな意味でドキドキしてますっっ!!


「き、霧様……!?
どうして!?」

「いや、露があまりにもかわいかったからつい、ね」


か……!?


「ご、ご冗談はおやめください……」


霧様の視線から逃れるように、顔をそらす。

はぅ~、恥ずかしいにもほどがあります!!


そんな私の反応に、霧様は意外にも真剣なお顔つきになられて、私の髪をすいてきた。


「冗談?
冗談なんかじゃないよ。僕は露がかわいくて仕方がないんだ」

「霧様……」

「このさらさらの短い髪も、小さな顔も、それに見合った丸く大きく輝く瞳も、ふっくらとした頬も、整った鼻も……」

「ん……っ」

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