ご主人様に首ったけ!
「……ふぅん、そう」

「え?
……あの、霧様……?」


意外にも霧様から返ってきた言葉は、冷たく素っ気ないもので、私は怯んでしまう。


「気に入らないな」

「え!?」


え!?
気に入らないって何がですか!?

やっぱり、メイドである私が霧様を好きではいけないですか……?


「あの……っ、霧様っ」


あつかましい思いを胸に抱いた事を謝罪しようと、体を起こそうとすると、それは霧様に留められてしまう。



そして、霧様は徐に制服のネクタイを外されると……、


「少しだけ拘束させてね」


なんて事を、おっしゃられた。


「は!?
はいぃ!?」


こ、こうそく!?
……ってどういうことですかー!!?
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